こんにちは!
BASEMOVEの小室佑太です。
それぞれの関節には役割が決まっています。
皆さん、膝のストレッチをしようって言ってやりますか?
やりませんよね。
では、股関節のストレッチはどうですか?
これはやると思います。
それぞれの関節の役割を知ることでどのように動かしたらいいか、どのような動かしたら怪我に繋がるのかがわかります。
モビリティ関節とスタビリティ関節
人間の関節というのは、大きく分けて二種類あり、それらが交互に積み重なってできています。
それらをモビリティ関節とスタビリティ関節といいます。
モビリティ関節
モビリティ関節とは、大きな動きに適している関節のことをいいます。
例えば、足首です。
足首はよくクルクルと回したことがあると思いますが、あの動きをイメージしてみてください。
全方向に動きますよね。
なので、モビリティ関節です。
モビリティ関節は、他には以下の関節が含まれます。
・足首
・股関節
・胸郭
・肩
・手首
スタビリティ関節
スタビリティ関節とは、大きな動きに適していない関節のことを言います。
例えば、膝です。
膝は曲げ伸ばしはできますけど、股関節や足首のようにその場でクルクルと回ったりはしませんよね。
なので、スタビリティ関節です。
スタビリティ関節は、他には以下の関節が含まれます。
・足の甲(ここも実は骨がたくさんあって関節です)
・膝
・仙腸関節/腰
・肩甲骨
・肘
・首
モビリティ関節とスタビリティ関節の役割分担
先ほどの内容を一言に言い換えると、モビリティ関節は「動き」で、スタビリティ関節は「固定」です。
モビリティ関節を挟み撃ちする、つまり隣り合う関節を固定させることで、モビリティ関節が動くことができるのです。
これらの役割分担をきっちり行いながら、さらに同時に使うことができれば身体は連動して正しく使うことが可能になります。
そうすることで、怪我を防げたり、また効率的な動作によってパフォーマンスを高めたりすることもできます。
野球の動作に当てはめてみると
ピッチング動作で考えてみましょう。
まず脚をあげるところから始まりますが、この時モビリティ関節である股関節が動いていないと脚が高く上がりません。
この脚の上がりは実はパワーを生み出す上で大事で、脚を高く上げることで位置エネルギーというのを大きくすることが可能となり、それを次の体重移動である並進運動につなげることができます。
しかし、股関節が固いとこれができません。
すると、人間はどのような動きでこれを補うか考えてみてください。
股関節が動かなくて脚が上がらないとなると、腰を丸めます。
腰を丸めるということはそれを何十球、何百球と繰り返していたらたとえ小さな腰の丸まりでも腰痛などの怪我に繋がります。
これは逆もあり得ます。
お腹が上手く使えていなくて脚を上げる際に腰がどうしても丸くなってしまうとします。
すると、本来の股関節の可動域はあるのに動きになると可動域が出ないということになるのです。
というわけで、モビリティ関節とスタビリティ関節を正しく理解して適切なトレーニングを行っていきましょう!
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