こんにちは!

BASEMOVEの小室佑太です。

今回は正しいトレーニングを行う上で知っておきたいテーマです。

トレーニングとプラクティスを混合してはいけない」についてです。

 

日本ではトレーニングとプラクティスの混同が頻繁に起きています。

なぜ日本なのかと言いますと、トレーナーが野球の指導現場にいないことがまだまだほとんどだからです。

僕は公立高校→地方国立大学でしたがまずトレーナーはいませんでした。

アメリカでは高校や大学の部活でトレーナーがいると聞きます。

実際に僕はアメリカに行って訪れたわけではないのでどのくらい当たり前のように現場にトレーナーと呼ばれる人がいるかはわかりませんが、少なくとも言えることは日本よりも身近にトレーナーが現場にいます。

日本でも私立高校や私立大学ではトレーナーが毎日ではなくてもいるところもありますね!

 

さて、日本ではトレーナーがまだまだ身近にいないということは当然チームの監督やコーチという指導者の方がトレーニングも指導する形となります。

もしくはトレーニングの知識はないし責任も取れないからやらせない、あるいは選手に任せているという選択を取っているチームも多いのではないでしょうか。

そうするとさらに問題もでてきます。

特に高校生の限られた知識や経験で怪我をせず野球のパフォーマンスを向上させるトレーニングを任されてやるなんてことはおそらく難しいでしょう。

遠回りすることは間違いないでしょう。

その遠回りが最終的な気付きにつながってパフォーマンスを上げることに繋がればいいですが、甲子園やプロ野球選手という限られた期間のある目標に対して間に合わないということも起こりえます。

また、一番避けなければいけないことは怪我によって野球をやめざるを得なくなることです。

 

僕の高校時代と大学時代を振り返ると、

高校時代はまさにウエイトトレーニングは選手に任されていました。

自分なりにベンチプレスやスクワット、デッドリフトなどやっていましたが、今思うとひどいフォームでやっていました。

 

トレーニングとプラクティスの混同も起きていました。

例えば、土のうを持って走るトレーニングがありました。

これは一体負荷をかけたトレーニングだったのか、あるいは走りにつなげるためのプラクティスだったのか。

どちらだったのでしょうか。

 

どちらにしても、結論は、効果を出すためにはもっと違う選択肢があるということです。

例えば、トレーニングとして土のうを持って走っていたのが仮に負荷がある中でも体幹を安定させることだったら、スクワットをした方が体幹の安定性は高まります。

走りの動作のプラクティスとして負荷をかけるために土のうを持って走っていたとしたら、レジスティッドバンドで引っ張ったりして負荷をかける方向を考える必要があります。

 

このように二つを掛け合わせても成果は中途半端になってしまうことが多いので目的に合ったよりよいトレーニングなりプラクティスなりを選択できるようにしていきます。

プラクティスは疲労の中でやるもんじゃない

この記事を読んでくださっている方の中には、「いや疲労の中で練習しないと身につかないだろ!」と思われた方もいると思います。

では、正しい動作が疲労がある状態できちんと行えているかということです。

これに関しては、「身につかないことの方が多い」というのが僕の今の答えです。

 

よくあるのが素振り500回や1000回というノルマです。

正しいスイングを理解した上でこれをやるのはいいと思いますが(それにしても個人的には1000回は多いなあと思っちゃう派です)、間違ったスイングを500回、1000回とやり続けてもそのスイングが身につくだけです。

また、1回目のスイングを500回目、1000回目でできるのかというのもあります。

おそらく疲労で無理だと思います。

素振りで野球に必要な筋肉を鍛えるんだ!と言ってしまう方もいるかもしれませんが、それならしっかりトレーニングをした方が間違いなく野球に必要な筋肉はつきます。

一方、トレーニングにも同じことが言えます。

筋トレしただけでは技術は身につかない

筋トレをしたからスイングスピードが速くなるということはあり得ます。

これは単純に筋肉量によるものだったり爆発的に筋力を使えるようになったりすればスイングスピードは速くなります。

しかし例えば、身体が開いて打っていたのが壁が作れるようになったり、突っ込んで打っていたのが突っ込まないで打てるようになったりするなどの技術というのは身につかないということです。

これは練習した方が絶対身につきます。

トレーニングとプラクティスの違い

プラクティスというのは、日本語に直すと練習です。

これは、先ほども出てきたように「技術」を向上させるためにあります。

続いて、トレーニングは日本語に直すとしたら何になるかわかりますか?

 

これは、適応です。

例えば、重い負荷を持ってしゃがんだところから地面を押すことに適応したとか、ジャンプして片脚でバランスを取ることに適応したなどです。

もっと言いますと、夏の甲子園を見据えてビニールハウスの中で”暑さ”に適応することもトレーニングといえます。

拳でスイカを割ろうとする、最初は痛くて割れなかったけど慣れたら割れるようになった。

これも拳でのスイカ割りに適応した、つまり、トレーニングといえます。

 

適応というのは、「体力」を向上させるためにあります。

体力と聞くと、イコール持久力ととらえる方がいるかもしれませんが、体力というのは体力テストで行うあらゆる能力を含めて体力なので瞬発力や筋力、敏しょう性などが向上するということです。

 

そして、トレーニングはやらないと元に戻りやすいのに対して、プラクティスは比較的そうではありません。

可逆と不可逆

トレーニングはやらないとすぐに元に戻ってしまいやすく、これを可逆と言います。

一方、プラクティスはそれに比べて身体に染み付いて残りやすいので、これを不可逆と言います。

 

例えば、元プロ野球選手が10年後にボールを投げたとしたら、さすがにさまになりますよね?

10年経ったら初心者のフォームになっているということはないと思います。

これは、プラクティスが不可逆だからです。

取得した技術が残っているのです。

 

でも、当時より球が遅いじゃん!と思った方!

鋭いですね。

それは、トレーニングによる適応が失われたからです。

トレーニングは不可逆なので、すぐに落ちてしまいます。

下半身の筋力が当時よりない、細かい筋肉が使えなくてバランスが当時より取れない、パワーがなくなって当時より爆発的に動くことができないなどによるものです。

 

これらのトレーニングとプラクティスの違いを理解して正しい努力を続けていきましょう!

 

 

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